これが大企業のやり方だ!超簡単あらすじ解説Part.025『フード・インク』

2025/04/04

ドキュメンタリー

t f B! P L

 

food, inc

作品情報

公開年: 2011
監督: ロバート・ケナー
キャスト:
エリック・シュローサー
マイケル・ポーラン

上映時間: 94分


あらすじ

現代の食品産業の裏側を明らかにし、私たちが普段口にしている食べ物がどのように作られ、どんな影響を及ぼしているのかを探る作品です。農業が工業化され、大企業による支配が進むことで、消費者や労働者、さらには環境にどのような影響があるのかを問いかけます。映画では、畜産、農業、食品加工に関する実態が取材され、私たちが食べるものの選択が社会全体にどのような影響を及ぼすのかを考えさせられる内容になっています。

紹介しようかどうか迷ってしまう作品で、衝撃的な内容のドキュメンタリー映画なんです。食品産業に対してあまり疑問に思わなかったというか、薄々と気付いていたけど目を背けていたというか、「これ、現実なんだよね?」と思わせてしまう内容です。内容が内容だけに、少しシリアスモードでお伝えしちゃうかも知れません…。今までは作り話でしたが、今回はリアルな話でとにかく衝撃的な内容の連続なので、しっかりと腰を据えて、どうか落ち着いて観てほしい!(汗)

衝撃その1:命のオートメーション化

現代に生きる誰しもが、スーパーやコンビニなどで"お肉"買って食べるかと思うんです。牛肉、豚肉、鶏肉、魚…。

ファストフードでハンバーガーを食べたり、牛丼食べたり、美味しいですよね…。でもその裏側では、畜産業がどれだけ効率化され、機械的に""を処理されているのかが描かれています。一連の流れ(繁殖→誕生→成長→屠殺→加工)が全てオートメーション化されているんです。かなりショッキングな内容なので、目を背けたくなります…。

衝撃その2:大企業の支配力

意外と知らなかったんですが、この作品に出てくる大企業は主にアメリカの企業で、それはまぁいろんな意味で結構な""を持っているんですよ。

その企業と契約している農家さんや労働者たちは、言ったらもう奴隷みたいな状態で、搾取され働かされている様子もあります。あとは、少し有名だけど"モンサントのラウンドアップ"ね。その当時、効率良く雑草を除去できる事から農家さん達からも人気があった除草剤です。でもその反面、効果が強いため作物に掛かってしまうと作物も枯れてしまう事から、使い方が難しかったそうです。

そこでモンサントは考えました。"ラウンドアップに耐性のある作物(ラウンドアップ・レディ)"を開発すればいいのでは、と…。効率を考えると農家さん達もこのセットを買わざるを得なくなるんです。すごい事考えますよね。逆転の発想?です。
しかし、このラウンドアップ、それに使われている"グリホサート"という化学物質に発がん性のリスクを高める可能性があるとして、問題になっています。

衝撃その3:消費者が知らない食品の実態

衝撃その1で少し触れたように大企業にとっては、牛、豚、鳥、魚etcはあくまでも""であって、企業としては売らなくてはならない"商品"なんです。それを極端な言い方をすると、"軽い情報操作"を行って健康的でクリーンなイメージを与えて、消費者に提供しているというんですよ…。しかも、政府との癒着もあるようで、もはや、なんでもあり状態なんです……。

最後に

本来は楽しむはずの映画なんだけど、観終わった後にドッと疲れたというか、なんとも後味が悪くなった覚えがあります…。多少、情報の偏りはあるかと思いますが、ドキュメンタリー映画なので、ほぼ真実が描かれているはずです。単純に「面白い!」と紹介できない作品なんですが……、いち消費者として、"何を基準に選ぶのか"、という選択肢を増やしてくれるヒントを与えてくれる作品になっていると思います。あんまり言い過ぎると消されてしまう可能性がありますので、今日はこの辺で(←ねーよ!)
これを機会にぜひ観てみてほしいです。疲れますけどね(汗)

では、また!



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